ご注意:

・時代考証めちゃめちゃです。
・あり得ないことだらけです。
・所々思い出したように山口弁を入れてみました。(ただし山陰のではないです)
・今回の桂は奔放な長州っ子たちの皺寄せに苦労してる人バージョンです。(恐らくこれが一般的な桂さん)

それに耐えれる心の広い方だけドウゾ。

 

 

 

 

 

 

イバハチ長州遠征記。 

 

 

 

 

 

萩・松下村塾。

それは長閑な昼下がりだった。

 

高杉 「(ベベン♪)三千世界の〜」

伊庭 「(襖スパァァン!)長州の高杉っちゃあココかぇ!!?」

高杉 「(ギョッ)な!?何だお前は!!?」

伊庭 「いい男江戸代表伊庭八郎さ!!高杉っちゃあそこのひ弱そうな君のことかい!?」

高杉 「お前だって小さいだろうよ『伊庭の天狗』!!

伊庭 「(無視)なんだよ〜細い上に病弱ってさぁ。オイラがっかりさ〜(ぶーぶー)」

高杉 「…………俊輔…つまみ出せ……」

伊藤 「あっはっは、高杉さん華奢なの気にしちょりますもんね〜って痛ぇ!!
     高杉さん殴らんでもいいじゃんかよー!!(涙)」

高杉 「てめぇは黙ってパシリやっちょきゃあいーほ!!」  ※俊輔のワンポイントレッスン:「〜ほ」は山口弁の語尾の一つだよ☆

松陰 「(ぬ。)何の騒ぎだ」

桂   「高杉君か…ああ胃が…………」 ←高杉がまた暗殺でも企てるのかと心配になった(日課)

伊庭 「(向き直って高杉指差す)今日はどっちが粋か勝負さ!!」

桂   「………は?粋?勝負??」

高杉 「おぉ!?何だこの粋な男長州代表の俺様に勝負を挑もうってのか!?
     つーか俺の唄と三味線はマジでスゴイぜ!?それを知ってのことか?あぁん!?」←喧嘩っ早い

伊藤 「キャー☆高杉さんかっこE〜☆」

聞多 「ああもう、すんたん(=俊輔)ったら煽るんじゃないよいくら高杉の腰巾着だからって(笑)」

伊庭 「はん、モテるっつってもこの山陰地方DE陸の孤島の萩での話だろ?オイラの場合は
     天下の江戸での話だから勝負にならないけどなぁ(嘲笑)」

高杉 「あんだとコルァ!!(巻き舌)…そうかテメェは幕臣か!毛利の敵!この天才策士高杉が
     やっつけてくれるわ!!」

伊庭 「かかって来いさねこの放火魔!!エセ出家者!!」

高杉 「(キー!)俊輔!!これ直しちょけ!!(三味線投げる) おい伊庭とやら!表へ出やがれ!!!」

伊藤 「(三味線キャッチ)ちなみに長州では「直す」=「片付ける」だよ☆」

桂   「…粋勝負はどうしたんだ………」

高杉 「(構える)へッ結局幕府は倒れるじゃねぇかよその辺鄙な長州様によってよ!!この負け組が!!

桂   「そういうことはタブーだ高杉君(三味線ビンタ)」

高杉 「(涙目)だって桂さん!!こちとら今『維新百年記念公園』だってあるし!!(頭に刺さったまま叫ぶ)」

伊藤 「じゃけど倒幕したのは長州だけじゃないけぇのぉ。みんなで勝ち取ったもんじゃ☆」 ←ズレてる

聞多 「すんたんってば爽やかスポーツマンみたいなセリフじゃの(ほわーん)」 ←ズレてる

松陰 「さすが欧州へ留学経験があるだけのことはある」 ←ズレてる

伊庭 「キー!!田舎に田舎っつって何が悪いさ!山口が活躍したのは明治だけじゃないか!
     後は東京の時代さねこの過疎地!!

土方 「それもタブーな上にこの際無関係だ萩焼きパンチ)」

桂   「………土方君まで来てるのか…」

土方 「ああ…(げっそり)……つーか何で俺ぁこんなとこに…」 ※長旅でお疲れ気味

聞多 「おっ?これが噂の人斬り集団の副長さん!?連れに遅れて登場かい??」

土方 「遅れるっつーか伊庭がタフすぎんだよ…」 ←萩に入った辺りから置いていかれたらしい

伊庭 「(ちょっと冷静になる)すまないねぇ歳さん、俺が旅の途中で青姦なんかしちまったばっかりに
     ますます足腰に負担をかけちまって…」

土方 「(キレる)嘘をつくな嘘を!変な第一印象与えるんじゃねぇ!!」

伊藤 「おいでませ長州萩へ〜☆つーか鬼の副長ってアンタのことなんか〜!鬼瓦みたいなヤツと
     聞いちょったがべっぴんで色白なんじゃのう、なぁもんちゃん!?」

聞多 「じゃな。あ、でも『綺麗に整いすぎた顔が怖かった』みたいな証言残してるのは長州の浪人だったような…。
     あ(手をポン)、そーじゃ副長さん、萩といえば夏みかんじゃけぇお一つどうよ?(おもむろに取り出す)」

土方 「…………(受け取る)……」

高杉 「貴様ら真剣勝負に水をさすな!!(伊庭に振り返る)小さいヤツほどよく吼えるってな!!
     一人この敵陣へ乗り込んできた心意気だけは褒めちゃろーいや天才美剣士とやら!!
     剣を抜け!この天才美中年剣士桂小五郎が相手だ!!

桂   「俺が!?(ガビーン)」

高杉 「剣術といえば桂さんじゃろ☆」

伊藤 「やっぱ高杉さんは頭がキレるのう!!史実どーりっちゃ!!」

桂   「………(結局僕ぁこいつらの尻拭いなのか……涙)」

伊庭 「歳さん待っといておくれよ!さっさと勝負つけて 菊が浜の松林の木陰で抱いてあげるから!

土方 ………!………!!……………。」 ←つっこむ元気もないらしい

桂   「(土方を眺める) 土方君……君とは敵同士ながらシンパシーを感じるよ」

土方 「…は?シンパチ?」

桂   「……。」

土方 「なんで新八が出てくんだ?つーかなんでお前がうちの永倉のこと知ってんだよ」

桂   「……………何でもないよ土方君…」

土方 「! 今馬鹿にしただろ!?んなことも知らないのかって顔しただろ!!

桂   「は!?別にしてな…」

土方 「(ゴゴゴゴゴ…)伊庭ぁ……逃げてばっかで人を斬らないヘッポコなんかにゃ負けんなよ…」 ※負けず嫌い

伊庭 「あいよ合点承知〜(飄々)」

桂   「あああどうしてこうなるんだ…しかもモノホンの真剣で勝負かよ………(泣き崩れる)」

伊藤 「うわー桂さんの剣が見れるなんて感激じゃなぁvv」

聞多 「なんてったって神道無心流免許皆伝じゃけぇのvv」

桂   「しょ、松陰先生!!(すがるような目)」

松陰 「(縁側で夏みかん剥く)ほぉ、君は佐久間象三先生をご存知なのかい?あ、夏みかんどうぞ」

土方 「あ、どうもご丁寧に(受け取る)。いや実は何度かお目にかかったことがありまして、」←話し込んでる

桂   「……………!!(先生!!)」

高杉 「桂さん!長州の意地を見せてやってくれ!!」

桂   「……………!!!(号泣)」

 

 

 

桂の胃潰瘍はまた大きくなった。

誰も助けてくれる人はいないぞ!!
頑張れ桂!負けるな桂!!

 

 

 

 

完。

 

 

 

 

 


幕末で一人称を「僕」と使うのは松下村塾生および先生しか認めないというポリシー(ご勝手に)

なりチャorウェブドラマっぽくなってしまいました。
桂不幸話になってしまいましたが、桂の三味線ビンタ、使ってみたかったんで満足です。

うちの伊庭はふだんは無頓着で飄々として何を言われても動じませんが
ギャグでは歳さん関係と幕府関係ではキレます。幕臣ゆえ。

あと、山口県仲間の方いらっしゃったらごめんなさい。私これでも山口大好きです。無理矢理山口弁を混ぜてみたよ。
ちなみに写真は松下村塾正面図(?)らしい。
あの柵は昔は無かったろうから、かなり開放的な作りですよね。昔はみんなそうかな?

 

 

 

 

+ + おまけ (俊輔の方言講座) + +

 

 

俊輔 「はーいみんな注目ー!高杉さんの
    『一人この敵陣へ乗り込んできた心意気だけは褒めちゃろーいや天才美剣士とやら!!』
    って台詞ね、『褒めちゃろーいや』は『褒めちゃろー いや』って感じで区切って発音しないでね!
    『〜しちゃろーいや』で一つの意味のかたまりだよ☆『〜しちゃるいや』も似たような意味で
    『〜してやるぜ』的な感じだよ、前者はちょっと未来形のニュアンス入ってるかな?
    ちなみにこれよく近所のちびっ子が勝負を挑む時に使ってた言葉だよ☆」

高杉 「ほぉ…?上等じゃねーか……」

 

 

俊輔逃げてー!

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